コロナウイルス関連 (アメリカでの反応、アジア人への差別等)
拡大しているコロナウイルスについて書きたいと思います。
私の仕事は国際物流業ですので影響が出ています。米中タリフ問題で、各メーカーは中国から他の東南アジアへ拠点をシフトするという動きがありました。それでもアジアから北米に動く貨物の50%以上は中国発です。
日本も輸出で成り立っている国ですが、日本発はなんと5%にも届きません。
中国で今回のような混乱が起きると世界のビジネスに与える影響も大きいです。
日本では中国人の入店を禁止する店があったり、フランス在住の有名人がフランスではコロナウイルスに起因するアジア人への差別があるとブログで書いています。
ではアメリカではどうなのか。
アメリカでは現時点で6人の感染者が確認されており、そのうち2人は私が住んでいるシカゴエリアにいます。テレビやラジオのニュースでも連日報道されているので誰もがその事実を知っています。
それでもアメリカ人は誰一人マスクをしていません。
なぜなのか。少し自分なりに考えてみました。
日本ではマスクをする目的は大きく分けて以下二つと考えます。
1.予防(菌や花粉を外部から吸い込むことを防ぐ)
2.他人に移さないため(既に風邪を患っている場合)
まず1の予防について、アメリカ人がマスクをしない理由は、マスクをしたところでその効果が未知数と考えているのではないでしょうか。というのも、菌やウイルスに感染したくないという気持ちが日本人より弱いかといえばそんなことはないと思います。
一つの根拠として、アメリカでは医療費がとても高く、先日の日経新聞でアメリカ人の平均医療費は日本の2倍になったと知りました。そのような状況があるので病気になりたくない気持ちは強いと思います。
マスクをしない場合とマスクを着用した場合に、菌やウイルスの感染において、どの程度差があるのか、具体的な数値をもとにした実験でその効果が実証され周知されればアメリカ人も予防のためにマスクをするかもしれません。
続いて2について。風邪を既にひいていればマスクをしたところで自身の症状が良くなることは基本的にありませんが、風邪を他人に移さないために日本ではマスクを着用します。咳やくしゃみが菌を噴出するため、マスクをしないことが周囲に対しての迷惑行為と受け取られることもあります。
アメリカ人は風邪の症状があってもマスクをしません。日本ではくしゃみをする時に飛び散らないように手をあてたり下を向いたりしますが、アメリカ人は何もせずそのまま前に向かってくしゃみをする人が多いような気がします。これは他人に移さないようにするという意識が日本より弱いのかもしれません。ただアメリカ人は少しでも体調が悪ければ会社に来ないことも多いので、他人に菌を移さないようにする意識はあり、その方法が日本とは異なるだけかもしれません。
上述のようにアメリカでマスクは一般的でないので、仮にマスクをした人がいると、周囲はその人が大変な感染症を患っていると思い込み、警戒感を持ってしまうと言われています。
水曜と木曜に出張でサウスキャロライナ州とジョージア州に行ってきました
行きはトランジットでしたので、行きと帰りで3つの飛行機に乗り、空港にも多くの人がいました。しかしながらマスクをしていたのはわずか1人です。飛行機の中で白人の方でした。
日本人と思わしき人を何人か見ました。また中国人も見ました。(フライトを待っている際、スマホで電話が使用できず困っている中国人の方から中国語で助けを求められました。何を言っているのか全く理解できませんでしたが、飛行機モードになっているだけでしたので、それを解除しました)
日本人自身は髪形や服装で、なんとなく日本人かそうじゃないか見分けができますが(もちろん100%ではないものの)、アメリカ人は黄色人種の中で国籍を見分けることができません。これは日本人が欧米人の違いを見分けられないのと同じだと個人的には思っています。
フランスでは日本人、中国人関係なく、黄色人種に近づくのを避けるというような差別が発生しているようですが、アメリカでは今のところ全くありません。
特にジロジロ見られることもなく、レストランでも何も特別なことはありませんでした。飛行機の搭乗待ちの際も、多くのアメリカ人がいる中で、黄色人種である私に対して「今どのグループが搭乗中?」と聞いてくるアメリカ人がいました。しかも一度ではなく二度もありました。
本日はこの後、シカゴエリアで二名の感染者が収容されている病院と近い地域にあるインドアサッカー場にて、日本人を中心としたサッカーチームで現地のチームと対戦します。毎週開催されているリーグ戦です。今週もいつもと変わらず普通に試合が行われると思います。が、もし何かコロナウイルス関連による異変があれば、ここに書きます。まずないとは思いますが。
アメリカならではですが、インドアサッカー場はアイスホッケー場に人工芝が敷かれたコートです。壁がありボールがラインアウトしないので、休むことができず非常に疲れます。そしてコーナーの壁はカーブ状なので、ボールの跳ね返る角度が予想できません。そしてレッドでもイエローでもないブルーカードなるものがあります。ラグビーのシンビンに近い一時出場停止です。サッカーでもフットサルでもない、別のスポーツですね。
ちょっと話がそれましたが、最後に、私自身アメリカでマスクをするかどうか。
マスク着用しません。
それは前述の通り、マスクをすると重度の感染症を患っていると思われる可能性があるからです。特にコロナウイルスで騒がれている状況下、黄色人種の私がマスクをすれば、間違いなく周囲は警戒するからです。これについては冗談でもできない雰囲気があります。
バランスの良い食事と睡眠をしっかりとり、適度に体を鍛え生活のリズムを整えることで免疫力を上げて予防します。