アメリカにおけるマスクに対する考え方(コロナウイルスが広まっている状況下)
先週コロナウイルス問題における黄色人種への差別はあまり感じないと書きました。
私自身、空港にて他にアメリカ人が多くいる中で黄色人種である私に質問をしてくるアメリカ人が二人もいたので、気にしていないのだと思います。
しかし今週日本ではニューヨークである黒人の方がマスクをした黄色人種の女性に「病気の女」と言いながら暴行をしたというニュースが広がりました。
私は先週の記事で、この状況下アメリカでマスクをすれば周囲に警戒感を与えるのでマスクをしないと述べました。
先週の繰り返しになるかもしれませんが、そもそもアメリカではマスクをする文化がありません。マスクをしている人に対し、周囲は重度の感染症患者と認識します。
そのような背景がある中で感染者が日々膨れ上がっている黄色人種がマスクをしていれば、当然周囲は警戒感を持つと思います。
だからといってマスクをしている黄色人種に暴行をしてもいいと言っているわけではありません。それは全く別の次元の話です。
難しいのは日本では今回のコロナウイルスに限らず、健康な方も風邪の予防のため気軽にマスクをつける文化があります。自己防衛のためであると同時に、菌を移動させないという観点では、周囲のためでもあります。
従い、アメリカにいる多くの日本人はマスクをしたいと思っているはずです。
しかしながら、それもマスクをしないのは、コロナウイルスが流行っていない通常時でさえ警戒感を与えるのに、今の状況でマスクをすれがいつも以上に警戒感を与えてしまい、一歩間違えればトラブルになる可能性がある空気をひしひしと感じているためです。
アメリカでは2/5時点で感染者は12人とアジアに比べれば多くありません。
まさか自分が感染するはずないと思っている方が多いと思います。
朝ラジオのニュースを聞いていますが、中国での感染者数とアメリカでの感染者数をアップデートする程度で、トランプ大統領の弾劾裁判関連の方が多く時間を割かれています。
Webの検索サイトで英語にてマスクとコロナウイルスを検索してみると、コロナウイルスから身を守るうえで、マスクの装着に効果があるのかという記事が多く表示されます。そしてその答えは全て”いいえ”になっています。
日本人も多くがつけている通常の市販マスクは完全密封されているわけではないので、装着していても空気感染するので、効果はないという結論になっています。
唯一密封タイプの厚めのマスクは効果があるものの、これは医療従事者や空気の悪い環境で働く作業員用に作られたもので、長時間の装着を想定して作られておらず、呼吸に支障が出るため、おすすめしない。
そして感染症にて権威ある方は、アメリカでは感染者がまだ多くないので、慌てて手に入れようとする必要はないとコメントしているようです。
それでもそのマスクは既に売り切れてしまっているようです。
そして最も効果的な予防策は、感染者がいると疑われる場所には行かない、しっかり手洗いをするなどの基本的なことと書かれています。
ただ仮に今後が急速に感染者が増えていき、身近な人も感染するような状況になってきた時に、それでもアメリカ人はマスクをしないのかどうかわかりません。
WHOは本当にマスクを必要としている医療従事者に行き渡り難くなっていると声明を出しました。このような状況を避けるために、マスクに効果はないという情報を出しているのかと疑う人もいると思います。
密封されていない通常のマスクも喉や鼻の潤いを保つことにおいては効果があるとアメリカの記事でも言及されています。これは効果がゼロとは言い切れないという解釈もできます。
コロナウイルスはいまだ拡大しており、収束の兆しはありません。
今後さらに状況は変わっていくと思いますが、引き続きモニターしていきたいと思います。
本日ようやく旧正月休暇を終えた上海では、体温が37.3℃を超えた場合は診察義務と防疫や公安への報告が義務付けられているようです。上海の駐在員情報です。
中国は拡大防止にあらゆる策を講じているが、効果が本当にあるのかどうかと疑ってしまう気持ちもあります。