ニューオーリーンズ行ってきました。(3)フレンチクォーター、バーボンストリート、カフェ・デュモンド、コマンダーズ・パレス
ニューオーリンズの続きです。
フレンチクォーター
既に何度か出てきていますが、ニューオーリンズ、ダウンタウンの中心部です。
フレンチクォーターは昼の顔と夜の顔があります。
昼はきれいな街並み、音楽、大道芸、アートと賑やかな中にもお洒落な雰囲気があります。
フレンチクォーターという名前が象徴していますが、建物のデザインからかつてヨーロッパの植民地であった名残を感じ取ることができます。
ジャクソン広場には、セントルイス大聖堂というまるでお城のような建物もあります。
また幸運なことに、サンクスギビングを祝うためかわかりませんが、パレードが開催されていました。ブラジルのリオのカーニバルと並ぶほど有名な謝肉祭(カーニバル)、ニューオーリーンズ・マルティグラで使用される様々なデザインのフロート(山車)が使用されていました。
マルティグラではフロートから安いカラフルなビーズの首飾りが投げられ、それを観衆がキャッチするというのが慣習です。それがこのパレードでも行われていました。
カラフルなビーズの首飾りはニューオーリンズの至る所で見ることができます。町の電線にぶら下がっていたり、電柱に括りつけてあったりします。
フレンチクォーターは夜になると街の雰囲気は一変します。
とにかく派手な飲み屋街になり、基本的に品性はありません。
通りにゴミが多く捨てられ汚れるので、ゴミ一つなかった昼間と同じ通りとは思えない変わりっぷりです。
バーボンストリートにはたくさんのバーがあります。大音量のEDMが流れている店も多いですが、中にはバンドの生演奏が行われている店もあります。
お店の前でバケツを叩く場合は、場所代としてそのお店にいくらか払っていました。
治安の維持のために、ポリスも常駐しています。
道の真ん中で馬に乗っているので大きくてとても目立ちます。
夜のジャクソン広場や、ミシシッピ川は明かりが灯されていてとてもきれいです。
お土産屋さんもたくさんあります。
カフェ・デュモンド
ニューオーリンズといえばこれといっても過言ではないカフェ「カフェ・デュモンド」。1862年に初めてフレンチクォーターに出店しました。飲み物はチコリ入りのローストコーヒーとカフェオレのみ。食べ物に至ってはベニエ(beinet)と呼ばれる粉砂糖をかけた角形の揚げドーナツのみという、面白いカフェです。
実は1990年にダスキンの経営で日本にも展開が開始され最後の店舗は2018年の3月31日まで営業していたそうです。全く知りませんでした。
今現在はニューオーリンズに数店舗のみです。
フレンチクォーターにある本店と、ダウンタウンから少し離れた別の店舗に行きました。本店は昼も夜も大混雑で、お持ち帰りのコーヒーを買うのにも行列です。
続いて、ダウンタウンから少し離れた場所にある、カフェ・デュモンドの別店舗です。
こちらもこちらでかわいいですね。
食べるときは呼吸のタイミングにも気を付けないと、粉が舞い上がります。
コマンダーズ・パレス
コマンダーズ・パレスはニューオーリンズで最も有名な高級レストランです。
お墓や高級住宅街のあるガーデン・ディストリクトにあります。
フレンチと南部料理があわさったような料理が出ます。
アメリカでドレスコードありというお店は、シカゴやハワイにありますが、行ってみるとサンダル短パンでさえなければ問題ないことがよくあります。
しかしながらこのお店では、男性も女性もしっかりドレスコードを守っていました。
男性はシャツはマストとありましたが、多くの方がジャケットを羽織っていました。女性はほぼ全員パーティー仕様でした。
値段はそれなりでしたが、味も非常においしかったです。
その中でも南部料理を代表するガンボとお店の名物タートルスープが印象的です。
ガンボは様々なレストランで食べましたが、それぞれの味があり、それぞれの良さがありました。ただそれでも個人的にはコマンダーズパレスのガンボが一番です。
コマンダーズ・パレス以外のレストランでもおいしい南部料理を食べましたので、紹介します。
シーフードがおいしいです。特にカキを使ったメニューが多く調理場も見ることができます。カキは生でも食べられます。日本のカキとは違いとても淡泊です。なのでサルサソースやチリソースをつけて食べるのが一般的です。日本の生ガキとはまた違ったおいしさです。南部のケイジャン料理も食べました。ナマズの揚げ物、ガンボ、ジャンバラヤ、ザリガニの揚げ物、アジア人にとっては非常においしく食べられる珍しいアメリカ料理です。
次もシーフードレストランです。
バーボンストリートの入り口にあります。ここではワニの揚げ物と名物レッドフィッシュを頂きました。ガンボもお店オリジナルの味でとてもおいしかったです。
アメリカでは他の地域でカラーが全く異なる特徴的な南部料理ですが、まずお米について。南部は湿度が高いため、小麦ではなく米作が中心になりました。ガンボもお米がベースです。シーフードについては川や海が近いため、カキ、ナマズ、ザリガニが食事としてよく使われます。スパイスがよく使われる理由はさらに南のラテンアメリカの影響を受けていると言われています。ジャンバラヤも代表的な料理ですが、これはスペインのパエリアがルーツのようです。フランス人が来る前はスペイン人が住んでいました。
料理についても、独自の文化があり非常に面白い都市です。説明でなんとなくわかると思いますが、米や魚を使うので日本人好みです。
ニューオーリンズについて書いてきましたが、行ってみないとわからない魅力がたくさんあります。言葉では伝えきれません。皆様、旅行場所に迷ったら是非ニューオーリンズを検討してみてください。