シカゴ近郊生活と米国株

会社の辞令にて2019年夏からシカゴ近郊での生活を始めました。仕事や旅行で訪れるアメリカの様々な観光地やレストランについて書いていきます。また知識もなく分析等に時間をかけない私でも米国株で儲けることができるのか実証実験をしています。具体的な銘柄をもとに日々の株価変動について書いていきます。

ニューオーリーンズ行ってきました。(2)ブードゥー教、蒸気船ナッチェス号、プリザベーション・ホール、ガーデン・ディストリクト、ストリートカー

ニューオーリンズの続きです。

引き続き実際に行った観光場所を紹介していきます。

 

ブードゥー博物館

ブードゥー博物館は、ブードゥー教に関するものが展示されている博物館です。

ではそもそもブードゥー教とは何か。英語ではVooDooと書きます。宗教と思われがちですが、宗教ではなく民間信仰になります。その理由についてウィキペディアによると、教養や教典がなく、また宗教法人として認可された教団が皆無。布教活動もしないため、民間信仰に類されるということです。

 

信仰されている地域は、西アフリカ、カリブ海のハイチ、アメリカ南部のニューオーリンズになります。想像できた方もいるかもしれませんが、信仰の起源は西アフリカです。そこから奴隷として連れてこられた黒人により伝えられハイチやニューオーリンズで広がりました。

 

現在ブードゥー教の信者は世界で5千万もいて、これはチベット仏教の3千万人を遙かに凌ぐ数字だそうです。

 

ニューオーリンズのイメージで最も先に来るのは音楽だと思います。実際にお土産グッズも音符や楽器をモチーフにしたものが一番多いです。次に来るのがガイコツ(ドクロ)です。三番目にミシシッピ川のワニですね。二番目のガイコツはまさにブードゥー教から来ています。

 

ブードゥー教の儀式にて多くの動物の頭蓋骨や骨を使用するために、ガイコツのイメージになったようです。ブードゥー教をWebで検索するとさらに詳細を知ることができますが、いまやテレビゲームやユニバーサルスタジオで一般的になっている「ゾンビ」について、この一般化しているゾンビのイメージにもブードゥー教が関係しているようです。

 

ブードゥー教においてゾンビは死後の世界で苦しみ続けるようなものとして扱われており、憎い人に呪いをかけてただ死なせるだけでなく、死んだ後もゾンビとして苦しむというような考え方があったようです。奴隷の中で蔓延しているこの不気味なゾンビという考え方のイメージを変えるために、アメリカ映画などで、ゾンビを面白おかしく題材にし、ブードゥー教のイメージダウンを図ったという話もあります。

 

気になるブードゥー博物館について、まずは所在地です。

 

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空港の位置もわかるようにしました。

後でまた紹介しますが、ダウンタウンのフレンチクォーターという昼も夜も賑わっている中心部に存在します。

 

とても見つけ難いところにあるとは聞いてましたが、案の定、私も最初は通り過ぎてしまいました。ただよく見てみるとおしゃれなお店が立ち並ぶ通りの中で、一店舗だけ怪しい雰囲気を醸し出しています。

 

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 ワニの頭が吊り下げられいますね。

ニューオーリンズの街中には至る所でワニの頭や口を見ることができますが、これは本物です。体は食用として使用され、頭はインテリアやお土産になります。

 

中に入るとまずは小さな空間になっており受付があります。入場料は一人$5です。カードでの支払いも可能でした。ブードゥーグッズも陳列されています。

 

受付の右手から人が一人通れる通路になっており、壁に怪しげな写真や絵や巻物が展示されています。通路を進んでいくと小さな部屋がいくつかあり、部屋の中には当時の儀式で使用されたと思われる大きめの展示物がありました。

 

博物館自体の雰囲気は怪しいですが、訪れている方は基本的に観光客ですので、本気で不気味かと言われればそんなことはありません。次から次へと観光客が入ってきて大盛況でした。

 

ブードゥーグッズは街のお土産屋さんにも置いてありますが、かわいいものもあれば、「それはいくらなんでもやりすぎだろ・・」というものもあります。やりすぎなお土産の一例です↓。

 

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赤ちゃんの顔に見えますが、無残です。ケースの周りには釘が打たれています・・。

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人が十字架に張り付けられているような人形です。(逆立った針金は髪の毛?)

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このようにかわいいものもあります。

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ブードゥーの地ビールもあります。かわいいデザインですね。

ブードゥーについて興味持たれた方多いと思います。是非足を運んでみてください。

 

蒸気船ナッチェス号

フレンチクォーターに接しているミシシッピ川から蒸気船ナッチェス号に乗ってクルージングをすることができます。

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写真にも写っていますがTOP部分には操舵室の他に蒸気オルガンが置かれています。
出港前になるとおばちゃんがこの蒸気オルガンで数曲演奏します。その音は少し離れたフレンチクォーターの奥の方にまで届きます。非常に心地よい軽やかな音色で出港前のわくわく感を引き出してくれます。

 

チケットは当日岸壁前のチケット売り場でも買えます。

が、事前に予約しておかないと船内レストランでの食事付きプランは売り切れになってしまいます。

予約はナッチェス号のWebsiteからできます。

料金も確認できます。私が参加したランチクルーズは一人当たり$50でした。

www.steamboatnatchez.com


約2時間のツアーです。天気のいい日にのんびりできて気持ち良いですが、景色は特にこれといって凄いものはありません。ツアーの間ずっと船長さんがミシシッピ川ニューオーリンズの歴史について説明をしているので、その観点では楽しめることができます。

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船内レストランは時間制で交代になります。二時間のうち一時間ずつです。チケット受け取り時に前後半どちらか判明します。ビュッフェ形式です。

 

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メニューは一般的な南部料理でした。白身魚の揚げ物、チキンソテー、ジャンバラヤ、ガンボに似たような豆ベースのスープと白米、サラダです。これにデザートが付きました。ランチでしたので、ビールは別料金です。

 

ビュッフェの料理は船の進行方向の頭側に置かれます。船の後ろではジャズバンドの演奏が行われていました。ディナーのプランはさらに本格的なジャズバンド演奏になると思われます。

 

貴重な蒸気船のエンジンルームにも入ることができます。

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お土産ショップも船内の中にありました。

 

プリザベーション・ホール
ニューオーリンズにきたからには音楽も必須です。

そもそもなぜニューオーリンズでジャズが生まれたのか。

南北戦争が終わり、奴隷制度もなくなりましたが、職がない人が多く溢れていました。軍隊で使用されていた楽器は安く買うことができたために、お金を稼ぐため楽器を演奏するようになったのが始まりのようです。楽譜などは読めないため、耳で聞いたものを各自が自分のスタイルで演奏することで自由なジャズというジャンルが出来上がりました。

 

プリザベーションホールはニューオーリンズでは最も有名なジャズのコンサートホールの一つです。フレンチクォーターの中心部に位置しています。

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外観はとても歴史を感じます。1788年と1794年の二度の大火災でも難を逃れたニューオーリンズ最古の建物の一つです。

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ホール内部も歴史を感じる味のあるつくりになっています。高級感はありません。

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ホール内後方の観客席です。多くが立ち見なります。

見てわかる通り、ぎっしり観客が詰め込まれます。

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ホール内の演奏スペースと客席前方部分。

ニューオーリンズでは、様々なスタイルで音楽を楽しむことができます。

ナッチェス号のように船の中で食事と共に演奏を聴くこともできますし、バーカウンターがあるようなバーで、お酒を楽しみながら音楽を聴くこともできる場所もあります。一方このプリザベーションホールは、一切の飲食物を排除して純粋に演奏のみを楽しむスタイルを採用しています。

 

 

プリザベーションホールでのコンサートは1時間強でしたが、あっという間の出来事でした。プリザベーションホールで演奏する音楽家は日程や時間帯によって異なりますが、全員一流の音楽家です。もちろん素人の私にはそのレベルについて専門的なことはわからず、ただ「演奏がすごく上手」というのが正直な感想です。

 

 

ここで一つ大事なことです。どのウェブサイトでもプリザベーションホールは予約を受け付けていないと書かれています。我々もそう思って予約をせずに2時間近く並びました。前から15番目くらいなので、前の方で座れると思っていました。しかしいざ開門されると列が伸びている方とは逆から、どんどん優先されて入る方々がいる!

 

なんと予約受け付けていました。実際に入ってみると予約の方々で前の方はほとんど埋まっていました。私は結局立ち見になってしまいました。

 

予約はプリザベーションホールのWebsiteから出来ます。予約なしですと、長時間待ちます。待ってようやく入れても立ち見で、運が悪ければ前があまり見えない状況になってしまうのでご注意を。

www.preservationhall.com

Website内、TicketsからCalendarを選択すると日程と時間を選べます。1列目が$50で2列目と3列目が$40です。予約なしの料金は$20です。予約席との差は$20ですが、待ち時間を考えればこの$20は安いと私は思います。

 

ガーデン・ディストリクト
高級住宅街と墓地とニューオーリンズで最も有名なレストランの一つがあります。

フレンチクォーターの少し南側に位置しています。

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高級住宅街と墓地を楽しむことができるのか?そんな疑問を持つ方がいると思いますが、間違いなく楽しめます。特に高級住宅街はナッチェス号より上という人もいるはずです。

 

当然行って初めて知ったのですが、ニューオーリンズのガーデン・ディストリクトはカリフォルニアと同じくらい高級な住宅街としてアメリカ全土では有名です。

大きいものは日本円で10億近く、小さくても戸建ては億単位です。

ただアメリカは購入後の税金が日本よりも高いと聞きますので、維持にも多大な費用がかかるはずです。

いくつか写真を貼っていきますが、写真では伝えきれない面白さがあります。

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たびたび出てきているフレンチクォーターという名前もそうですが、建築様式も17世紀ヨーロッパの植民地であった時代の影響だそうです。とても個性的ですね。

 

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よく見ると、柵のデザインがトウモロコシになっている高級住宅がありました。これはホームシックになった奥さんを元気にするために、奥さんの好物であるトウモロコシが採用されたとか。これによって奥さんが元気になったのかどうか気になるところですね。

 

続いて墓地です。

ニューオーリンズは海抜がゼロやマイナスの地域があり、加えて川の氾濫やハリケーンによる洪水や浸水が多い場所です。従い、埋葬することができません。

ニューオーリンズのお墓は死者を水害から守るために、地上に建てられています。

お墓を観光名所とすることに対して日本人としては違和感を持ちますが、ニューオーリンズでは観光資源として扱われています。

ガーデン・ディストリクトにあるLafayette Cemetery No.1という墓地に行きましたが、
月曜から金曜までは朝7時から午後2時半まで、土曜は7時から昼の12時までと終わりが早く、入場できませんでしたので、入り口から写真だけ撮りました。

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ストリートカー(路面電車

これもニューオーリンズの名物です。

デザインがとてもかわいいです。

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ガーデンディストリクトの近くでは線路を使用してウェディングの写真撮影が行われていました。(この路線は現在改修中で、路面電車は運行していません)

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全部で5つの路線がありますが、このガーデン・ディストリクトを通るSt. Charles Steercarは現在改修中で、ストリートカー(路面電車)は運行されていません。代わりに隣接している道路を走る路線バスになっていますが、それを知らない人が路面電車の駅で待っていました。行こうと考えている方はお気を付けください。

 

RTA (Regional Transit Authority) のWebsiteにてマップや時刻表、現在バスや電車がどこにいるかリアルタイムで把握できます。チケットはアプリを利用するのが便利です。アプリもWebsiteからダウンロードできます。

 

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www.norta.com


今回はここまでですが、次回もまだニューオーリンズが続きます。