シカゴ近郊生活と米国株

会社の辞令にて2019年夏からシカゴ近郊での生活を始めました。仕事や旅行で訪れるアメリカの様々な観光地やレストランについて書いていきます。また知識もなく分析等に時間をかけない私でも米国株で儲けることができるのか実証実験をしています。具体的な銘柄をもとに日々の株価変動について書いていきます。

Lexington(レキシントン), KY

私は拠点をシカゴエリアに置いていますが、担当しているお客さんは全て州外にいます。州外といってもいわゆる中部(中西部)の中の一部です。

そもそもアメリカ中西部とはどの辺なのか。という疑問ですが、ざっくり以下グーグルマップの赤丸の部分です。

この地図を見ると、中心より右にあるから、中東部じゃないの?という疑問がわいてくると思います。私もそう思っていました。

中西部と呼ばれる理由についてですが、アメリカ独立当時、それぞれの州をまずは大きく西と東に分けたそうです。

そしてその時に東に区分されたのは東岸の海沿いにある州のみで、それ以外は全て西に区分されました。従い、西側の中の中央寄りの州は全て中西部と呼ばれるようになりました。

現在の詳細な州ごとの区分けはウィキペディアなどを参照してください。

私の職種は営業ですので、出来る限りお客さんに会いに訪問するようにしています。お客さんの所在地である中西部のシカゴエリア以外(オハイオやケンタッキーやウエスバージニア等々)への出張が最も多いですが、我が社が提供しているサービスにおいては、港も非常に重要なファクターです。

お客さんから港を見に行きたいという要望もよくあるので、その時は一緒に同行し、西はカリフォルニア州ワシントン州、東はバージニア州ジョージア州ニューヨーク州と中西部を超えて出張をします。

従い、平均的に月の半分くらいは州外に出張しています。

今回は仕事で良くいく街の一つ、Lexington, KYについて書きたいと思います。

ケンタッキーの最大都市は、Louisville(ルイビル)で、Lexington(レキシントン)は二番目の都市となります。

ルイビル空港は、他のアメリカの空港と同じように特にこれといった特色はないのですが、レキシントンは空港に降りた瞬間からバーボンと競走馬をとにかく推してきます。

まずバーボンですが、空港内で非常に目立つお店が出迎えてくれます。

Cork & Barrelというお店で、店の壁が↓写真の通りウイスキーを熟成するための樽で出来ています。

そしてこれは私が一番好きなバーボンですが、当然これだけに限らず無数の種類のバーボンが店内に置かれています。日本の酒屋さんではせいぜいジムビーム、メーカーズマーク、ジャックダニエル、ハーパー、ワイルドターキーと、フォーローゼズとあと数種類くらいだと思いますが、ここではローカルものや有名ブランドでも多くのグレードが揃っており、ざっと見る限り百以上の銘柄です!(私のぱっと見の印象なので、本当のところはわかりません)

私はスコッチも好きで、家にはそこまで高価ではないが飲みやすいスぺイサイドのシングルモルトと、バーボンを常備していました。金曜日には五反田の原価バーで、たまにはジョニーウォーカーブルーラベルで贅沢したりもしました。(ブレンデッドももちろん好きです)

ウイスキーで特にバーボンが好きなこともあり、このお店に最初に来た時は興奮しました。

ケンタッキーの有名な観光名所として「ケンタッキー・バーボン・トレイル」というものがあります。これはケンタッキーに複数点在する各バーボンメーカーの蒸留所をまわり、全て制覇すると記念品がもらえるという大人のスタンプラリーみたいなものです。

↓ケンタッキー・バーボン・トレイル 公式Websiteより引用

バーボン好きにとってはたまらない企画ですが、同じケンタッキー州の中とはいえなにせ蒸留所同士の距離は車で数時間です。もちろん飲酒運転は厳禁ですので、なかなかハードルが高いですね。先日の出張時にルイビルからレキシントンまで高速道路を使い車で移動しましたが、蒸留所があるEXITではわかりやすく蒸留所の名前が表示された看板がありました。

ビール好きの方にお伝えしたいのは「バーボン・ビール」というビールの存在です。 その名の通りなのですが、バーボンとビールの良いところをとった、一石二鳥の最高のビールです。

レキシントンのレストランであれば置いてあるところは多いようですが、私は中心地から少し南に行ったところにあるWorld of Beerというお店で飲みました。↓お店のWebsiteですが、ビールの種類が多すぎますね。

https://worldofbeer.com/locations/lexington/beer/

このエリアは他の街にはない、上品で温かい雰囲気の街並みで、非常に快適でした。当日は非常に天気の良い昼下がりで、みなさんビール片手にカントリーの路上ライブで盛り上がったりテラス席で語り合ったり、家族でだんらんというような雰囲気でした。

泊まったホテルのロビーにもバーボンに関する面白い展示物がありました。

各バーボンが何の原料で何割ほど使用されているか一目でわかるように原料そのものが使用比率に応じてビンに詰め込まれています。大麦麦芽しか使われないスコッチに対して、あらゆる穀物が使われるバーボンならではの楽しみ方ですね。

なぜケンタッキーといえばバーボンなのか。この理由ですが、一つは地質にあると言われています。ケンタッキーの地質は石灰岩のため、そこから湧き出る水は上質でウイスキーによく合います。もう一つは樽の原料になる良質なホワイトオークの木が多く自生していることにあります。

続いて、競走馬に話題を移します。

レキシントン空港を降りると、バーボンと共にこれでもかというくらい目に入ってくるのが競走馬に関するものです。

まず空港の壁に数多くの競走馬の写真が飾られています。そして空港内に↓のような展示室まであります。

空港を出て車置き場に行くまでにも銅像など数々の競走馬の関連するものがあります。

ここまで競走馬をおしてくる理由の一つに、競馬会で世界最大級のレースであるケンタッキーダービーの存在があります。

ケンタッキーのルイビルにあるチャーチルズダウンズ競馬場にて毎年開催されます。

競馬ファンに限らず、知名度は非常に高く、観客動員数や視聴率は常にトップです。

ケンタッキーダービーが開催される時期には、2週間の間ケンタッキーダービーフェスティバルというお祭りががルイビルにて開催され、非常に盛り上がります。

日本でも有馬記念など、盛り上がる競馬レースはありますが、街をあげてお祭りが開催されるほどではないですね。

ケンタッキーダービーは3歳牡馬限定のレースで3冠クラシックの中の一つです。日本でいうところの東京優駿、別名日本ダービーと似たような位置づけです。違うのは規模と、芝でなくダートである点ですね。

レキシントンの街から少し郊外に出ると、↑のような光景がずーっと広がっています。

ラジオはカントリーミュージックを扱うチャンネルが多い気がします。カントリーを聞きながら、雄大などこまでも続く緑と、そこを走り回る毛ヅヤが整って筋肉隆々な競走馬を眺めているとアメリカにいることを実感します。(北海道でもやろうと思えばできてしまうかもしれませんが)

ケンタッキーは緑が多いことから、ブルーグラス・ステーツとも呼ばれています。レキシントン空港もブルーグラス空港という名称です。

とあるお客さんから、とても競馬好きな社員の方が、日本で会社を早期退職してケンタッキーに移住し競走馬飼育ビジネスを始めたと聞きました。競馬好きな方には夢のような場所なのかもしれません。

なぜここまで競走馬が多いのかという疑問ですが、バーボンと同様で一番の要因は地質にあります。石灰岩はミネラルが豊富なためそれが土壌や湧き水となり、しなやかで頑丈な競走馬が育ちます。

競馬関連でもう一つ。

実は私が住んでいる郊外の同じ街に、アーリントンパーク競馬場という競馬場ががあります。ダビスタウイニングポスト経験者なら少し聞いたことがあるかもしれませんが、ここでも世界的に有名なレース、アーリントンミリオンステークスが開催されます。

その名の通り優勝賞金がミリオンです。世界で初めて賞金100万ドルが設定されたレースで格式あるレースですが、ケンタッキーとは異なり街自体が盛り上がるわけではありません。

ただ開催時期は8月中旬で(真夏ですが、東京のようにジメジメはしておらずカラッとしているためとても心地いいです)、競馬場内には広い芝生スペースがあり、椅子ややテーブルなどもあると聞きました。競馬に興味がなくとも、ピクニック感覚で家族で訪れる方々もいるとか。いつか行ってみたいと思っているので、行ったらまた書きます。

 

最後にレキシントンに三店舗のみあるチョコレート屋さん「オールドケンタッキーチョコレート」を紹介します。

 

oldkycandy.com

 

写真撮り忘れましたが、ツタヤ一店舗分くらいの広さがあり、ものすごい量と種類のチョコレートがあります。見た目がかわいいものから味にこだわっているものなど、見るだけでも十分楽しめます。